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複十字章の由来

複十字 (The Red Double-Barred Cross) の歴史は、かなり古いもので、九世紀の頃すでに、近東のあるキリスト教派の象徴として使われていた事実があります。
その後第一回十字軍の指揮者であったローレーヌ公、ゴードフロワ・ド・ブイヨン (Godefroy de Bouillon, Duke of Lorraine) が、この複赤十字を楯の紋章として戦ったことから、その光栄ある戦果に因んで、複十字はローレーヌ十字 (The Cross of Lorraine あるいは The Lorraine Cross) とも呼ばれ平和と希望の象徴として用いられるようになりました。
複十字が万国共通の結核予防運動の旗印になったのは、比較的新しく今から 90 年余り前のことです。
それは、1902 年 10 月 23 日、ベルリンで開かれた第 1 回国際結核会議の席上、フランスのセルシロン博士 (Dr. Gilbert Sersiron) が、この複十字を結核予防運動の国際的象徴とすることを提唱し、満場一致で可決されたものです。
しかし、その席上複十字のこまかい形の規格までは決められなかったので、現在世界各国で使用している複十字には、多少のバラエティがあります。
現在、日本の結核予防会で使用している複十字は、シールはもちろん、レントゲン車やパンフレットその他結核予防運動を行なう際に常に使用しているものです。