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X線撮影を伴う胃がん検診に関する要望について

X線撮影を伴うがん検診のうち胃がん検診については医師の立会いが必要ですが、医師確保が極めて困難な状況であったことから、当法人では一定の条件の下でやむを得ず医師の立会いなく検診を実施し、受診機会の提供を優先してきました。

このことについて島根県から改善の指導を受け、2024年7月からは全ての胃がん検診において医師の立会いの下で検診を実施していますが、深刻な医師不足のため現状を維持し続けることができません。

このままでは胃がん検診の受診機会が大幅に減少し、延いてはがん発見の機会を逃すことに繋がると危惧しています。

 胃がん検診の実施に関して医師の関与は不可欠ですが、医師の包括的な管理、緊急時における連絡体制の整備及び精度管理等の一定条件を充たしたうえであれば、必ずしも医師の立会いがない状態であっても受診者の安全に配慮した検診は十分に可能と考えることから、法改正など必要な対応について働きかけていただくよう関係団体に要望しました。

1. 要望先

公益財団法人 予防医学事業中央会

公益財団法人 日本対がん協会

公益財団法人 結核予防会

 

2. 要望内容

(1) 『診療放射線技師法施行規則の改正を厚生労働省に働きかけていただきたい』

診療放射線技師法施行規則第15条の3について、「法第26条第2項第2号の厚生労働省令で定める検査」を見直し、胃部X線検査を含めるよう働きかけを要望しました。

 

(2) 『診療放射線技師法施行規則」第15条の3が改正されるまでの間の取扱いについて、胃部X線検査の実施に特段のご配慮を働きかけていただきたい』

診療放射線技師法施行規則の改正にあたっては施行されるまでの期間、「巡回検診車等による胃部X線検査の実施に支障が生じないよう配慮する」ことについて働きかけを要望しました。

 

2024年12月

公益財団法人島根県環境保健公社

理事長 田原研司